20年続いた増尾台の店舗を昨年の10月に閉じ、11月より増尾の駅前に移転。
【かしわ亭-増尾駅前店】閉店のお知らせ
コロナが発生して4月から休業状態となり、5月で閉店する事となりました。
こんなこともあろうかと、以前からビール工場に併設してあった店舗を稼働させるべく改装中。
かしわ亭の創業の店舗で思い入れもある。
休業のたびに店舗を移動して、まるでヤドカリのようだ。
創業当時を振り返ると、「同級生に声をかけ、仕事のない週末に内装を手伝ってもらいながらの改装。」
同級生は職人が多かったので同窓会さながらで、楽しく店づくりをした覚えがあります。
開店時は脱サラ仕立てで、お客様が来るのかとても不安でした。
同級生がオープン時に来店してくれて、大変心強かった思い出があります。
メニュー数は最小限の30種類くらいで、店もテーブルと座敷の40席からのスタート。
宴会が入ると、食器や座布団を購入しながらの用意でした。
徐々に拡張して、15名席のカラオケルームの設置。
40名席の2階の宴会場など、年末までに100名近くの大型施設になっていました。
当時は競合店舗もあまりなく、たくさんのお客様がお見えになっていました。
従業員も20名近くいて、毎日にぎやかで楽しかった思い出があります。
私が新店舗を手掛けるようになり、父が代理をしていましたが、父が亡くなったことでお店を閉めていました。
周りの環境の変化は、体力のない零細企業には大きな痛手となります。
大型複合施設の開店や、近隣の大手の同業店舗の開店。
社会環境でも、この飲酒運転の罰則強化や受動喫煙防止法など、飲食店にはやや大変な時期だったところに今回、新型ウィルスのコロナの発生と営業自粛。
経験したことのない厳しいご時世。
先の見えないコロナの影響では打つ手がない。
半年なのか1年なのか、しばらく支出を抑えるしか方法が見つからない。
わずか半年で撤退したことは、早急な判断だったのか、正しかったのか時間がたって振り返らないと分からない。
今日、店舗の後片づけをしたが、やはり名残惜しいし悲しい。
何回も店舗の引き払いを経験しているが、そのたび悲しい。
経営の未熟さを痛感する。
お客様にも申し訳ない。
せっかく来ていただいていたのに。皆様にご迷惑をおかけいたしております。
元の店に再び戻り繁盛するのか不安ですが、当面はオークション会場への出張販売の継続と予約での営業を行う予定。
ビール造りを継続したいと思います。
お店が稼働できるようになりましたら、皆様にご連絡いたします。
初心を忘れず長く営業できるよう工夫し、新しい時代を乗り越えていきたいですね。