新型コロナの営業自粛でしばらくの間、時間が空いたことで以前から計画していた、ワインづくりにチャレンジしてみようと思いました。
本格的なワイナリーを計画していたので、3年前にも荒廃農地を貸していただける方とありがたい申し出もあったのですが、農業はやったこともなく、自信もなかったので葡萄の栽培はあきらめ、投資額も大きいことから計画を中断していました。
最近、小規模の都市型ワイナリーを見かけることが多くなり、情報を集めてみました。
醸造設備はクラフトビールづくりのものを代用することができそうでした。
葡萄作りも農家の方にお願いできるのではないか、と考えました。(ここで後で苦労します。)
作り方も醸造に関しては同様のため、大丈夫ではないかと。
今考えると、どこからそんな自信が生まれたのかわかりませんが、免許取得を目指すことにいたしました。
ワインづくりの道のり
都内の株式会社スイミージャパンSwimeeJapanに問い合わせ面談したところ、研修の受け入れを承諾していただきました。
こちらの会社では、ワイナリーの運営プロデュースやコンサルタントも行っています。
また、醸造者やソムリエの育成も行っています。
渋谷のお店まで研修期間、通わせていただき、令和3年6月に果実酒免許取得いたしました。
ブルワリーとワイナリーの複数免許取得は、小規模の事業者では全国でも珍しいです。
私の考えるマイクロブルワリーやワイナリーとは
大手の工場では1度の仕込みで大型タンクを使用しますが、これは生産を効率よくするためです。
都市型のブルワリーやワイナリーは、大きいタンクを小さな土地に凝縮して作る。という意味ではなく、小さな土地に合わせた醸造をすることと考えます。
1年に1度の収穫時に、1度で仕込むのが効率が非常に良い形ですが、仮に1200リッターを仕込む場合、1カ月に100リッターずつ仕込むのと同量となります。
私の醸造所にはタンクはありません。
ビールケグ20リッタータンクで貯蔵です。
今から大企業になれるわけでもありませんから、柏市内だけで消費していただければいいと考え、最小設備で運営しています。
もちろん瓶詰からラベル張りまで丹精込めて、手作業にて作っています。
ワイン醸造の難しさ
同じ醸造といっても、クラフトビールとワインとでは、難しさが異なります。
クラフトビールはレシピを完成させてしまうとほぼ同じような味になりますが、ワインは思ったような味になりません。
これは経験がないこともそうですが、発酵速度が速かったり、発酵が止まらなかったりと、自分の味にするのに大変苦労致します。
発酵は自然任せですからね。
今年は葡萄の収穫ができないこともあり、海外の濃縮果汁で作りました。
メリットとして、醸造初心者には安定して作ることができること、年中原材料が使用する分だけ仕入れできる事などがあげられます。
完成したチーバくんワインの赤と白
令和3年12月16日から、千葉県柏市にある『道の駅しょうなん』にて販売いたします。
この先の展望ですが、柏産の葡萄果実でワインを作りたい!
そう思っても、ワイン用の葡萄の仕入れ価格は非常に安いため、農家さんは作ってくれません。
まして栽培をお願いするにも、ご迷惑をかけてしまうので中々お願いできません。
そんな中、柏市にもワイン用のブドウ栽培を手掛けている方がいました。
江口ライスファームさんです。
先日お会いして、来年の収穫を少し分けていただけないか、お願いに行きました。
まだ回答待ちですが、来年は柏産のワインを作って飲んでみたいです。