22歳の時、仕事で江の島近くの鵠沼海岸に住んでいた頃ですが、ラジオを持って海に行き、サーファーを見ながら休日を過ごしていました。
アウトドアの仕事の関係で、ジェットスキーの資格を取らなければならず、小型船舶の免許を取りに行きました。
小型船舶免許取得
講義を受け、実習を受け、本試験を受けます。
4人一組で試験を受けたのですが、右後ろにかわいい女の子が乗っていて、ずっと気になっていたんですが、実技試験中教官から「90度左旋回」と言われた時に、右旋回してタンカーに近づき試験に落ちた経験があります。
挙句の果てに教官から「海に道はなくても流石にタンカーは見えるでしょう。どこ見て運転してんの。」と𠮟られました。
流石に女の子に気が行ってましたとは言えず、反省して次の試験(ちなみにその時試験を受けたのは全員釣りが趣味の年上のおじさんたち)は無事に合格しましたが、車の運転も含めて集中しないとダメだと思いました。
船の運転は道がないし、標識もないので時間と方向とスピードを覚えていないと大変な目にあいます。
岸近くだと建物も見えてどの方向に行けば帰れるか、わかるのですが沖に出て360度海だと、どの方向に行けば帰れるかわからなくなります。
夜は経験がありませんが、夕方の小雨が降り始めた時は、周りが見えず怖くなった記憶があります。
沖の方で海が荒れ始めた時も、体感的に3m位の波が来たら船が転覆して投げ出されるのではないかと思うくらいに怖いです。
でも、天気の時の波を切って走るボートの爽快感は、そうした恐怖感を忘れてしまうほどです。
潮風と波しぶきは最高です。
ニュースで大きな転覆事故がありましたが、何故あんなことが起きてしまったのか。自然相手なのに天気予報は見ていなかったのか、とても不思議な事故です。
時間とスピードと距離は、とても重要で途中で引き返すことも出来たはずなのに、多くの犠牲を出すことになってしまいました。
船の運転は、船長の判断になりますが、天候の見分けを誤ってしまったのは残念でなりません。
被害にあわれた方のご冥福をお祈りし、ジェットスキーなどをはじめ、決められた場所で安全に運転してもらえますようお願いいたします。
当時を思い出しながら、今夜は海色の瓶、ボンベイジンのロックで乾杯。

昔の海技免許(更新していないので期限切れ。)

