柏市産のワインを作るにあたり、葡萄が手に入るか検討しているときに、地元の酒井根町会の役員の方からレストランに野菜を卸している農家さんを紹介していただきました。
「TAKEI FARM」の武井さんと「清水農園」の清水さんです。
ワイン用の苗木問題【勇士現る】

武井さんのプロフィールなど。外部サイトに飛びます→アーティチョーク生産の第一人者タケイファームとは?
食用の葡萄栽培を行っているとのことで、ワイン用の苗木も育ててもらえることになりました。
「江口ライスファーム」の江口さんよりご紹介で、神奈川県藤沢市に国内産の新種の葡萄苗木を販売している「ショーナン」の田中先生から苗木を購入することにいたしました。

田中先生のプロフィールなど。外部サイトに飛びます→遠藤の企業 藤沢産ワイン造り
購入理由ですが、『寒暖差に強く、病気に強いので農薬散布などの手間がかからない』ということで決めました。
また、苗木を育てることが非常に簡易にできるとのことで、将来的に果実では利益は出ないので、苗木の販売で収益を得ることができないか、実験的な部分もあります。
食用の葡萄と、ワイン用の葡萄では取引価格が異なります。
食用のシャインマスカットは、キロ当たり約3,000 円。
加工用葡萄は、キロ当たり約300円とかなり安い取引となっています。
農家さんとしては、食用の葡萄を作りたいのは当たり前です。
ではなぜ、国内加工葡萄はそんなに安いのでしょうか。
ご存じの通り、輸入ワインの価格が恐ろしく安いのです。
海外物は、船便で輸送費をかけても、コンビニエンスストアーなどで1本500円前後で売られています。
国内販売競争では、安く販売しようとするため、原材料を安く叩いてしまうのです。
国内農家の為にも、輸入関税を大きく引き上げてもらいたいものです。
ワイン用葡萄の対応策
1. 自分で苗木を育てて果実を収穫する。現在挑戦中。3年後収穫予定。
2. 果実を安く仕入れる。
(1)気が引けますが、安く仕入れさせてもらう。
(2)苗木販売ができるようになれば、果実を安く仕入れても農家さんの収益は成り立つ。
来年から勇士の方たちと挑戦。
3. 食用葡萄を利用する。食用葡萄は、全部が卸せるわけではなく、傷物や虫食い、変色や収穫時期を逃したものは市場には出回りません。
こういったものを安く仕入れ加工する。
来年から葡萄農家さんを回り、廃棄を減らす取り組みを提案していこうと思います。